高濃度シリコンによって耐候性能が向上
新たなシリコン塗料、マイティシリコンを開発するにあたって、ガイソーが目指したのは塗料としての確実な性能向上です。塗料は様々な原料を組み合わせて作られていますが、まずシリコンの濃度を大幅に高めることで、基本性能の向上を目指しました。従来品よりも大幅に向上したシリコン濃度により、マイティシリコンは極めて緻密で頑強な塗膜を形成します。
シリコン濃度イメージ
![従来品に比べシリコン濃度を大幅に向上!](./images/1-1.png?2408002)
シリコン濃度を大幅に高めたマイティシリコンは、新たに投入されたラジカル反応制御技術の効果もあり、塗膜の長期耐候性が大幅に高まりました。促進耐候性試験では、汎用シリコン塗料の場合800時間で光沢保持率が半減しましたが、マイティシリコンは1000時間でも80%ほどの光沢率を保つという結果が得られました。
マイティシリコンの耐候性データ
![暴露時間1000hrs後も光沢保持率80%を維持!](./images/1-2.png?2408002)
ラジカルの発生を抑えて外壁の劣化を抑制
酸化チタンをラジカルバリアーで覆うことで紫外線の影響を受けにくくし、わずかに発生したラジカルはバリアー層により外へ出にくくなります。
ラジカルバリアーを越えて塗膜中へ遊離した僅かなラジカルは、HALS(光安定剤)によって捕捉。外壁の劣化原因となるラジカルをダブルの効果で抑制し、長期にわたり高耐候性を保ちます。
一般のシリコン塗料
![従来の塗料](./images/2-1.png?2408002)
ラジカルバリアー+HALS(光安定剤)
![ラジカルバリアー+HALS(光安定剤)](./images/2-2.png?2408002)
雨で汚れを洗い流すセルフクリーニング効果
マイティシリコンは塗装表面に親水性塗膜を形成します。親水性とは、水滴をはじく撥水性と逆の現象で、表面に水がなじみ、水滴にならずに水膜ができる現象のこと。雨が降るたび、雨水が汚れの下に入り込み、汚れを浮かせてセルフクリーニング効果で洗い流します。
また、住む人の健康に悪影響を与えかねないカビや藻の発生を抑える機能も持っており、長期間に渡って美観を保ちます。
![雨水が塗膜となじみ、汚れの下に入り込みます。雨水が汚れを浮かして洗い流しやすくなります。](./images/3-1.png?2408002)
総合的なバランスに優れたオールマイティー塗料
![作業性・環境性・コストパフォーマンス](./images/4-1.png?2408002)
マイティシリコンは1液水性タイプなので、現場での作業性が良く、悪臭・引火性・毒性の危険もなく、総合的なコストパフォーマンスを含めてトータルバランスに優れたオールマイティーな塗料です。
また、室内での使用制限のないF★★★★(ホルムアルデヒド発散量最小ランクを示す等級)を取得しています。